知らなかった自分を知ったからには
春はもうすぐ・・・
「この人、こんなに積極的に動ける人だったんだー…」
最近社員の成長ぶりが驚くほど目覚ましい、
長野県奥蓼科温泉郷の山の宿明治温泉です。
標高1500mに位置していますので、もともと気温が低い明治温泉ですが、
この冬は特に冷え込みが厳しく、思わぬトラブルが頻発しています。
以前は設備面を見る者は館主ひとりしかわからず、トラブルももちろん館主が対応。
それが当たり前でした。
ただ問題は、館主は常駐しているわけではないこと。
例年、トラブルに見舞われることはそうあるわけではありませんでしたので
「なんとかなっていた」
そんな感じでした。
事前に察知できればまだしも、
普段目に入らない個所のトラブルは気づくのが難しく
しかも症状が出たときには結構な被害になっていることも。
課題に思いつつ何とかなってしまうと忘れてしまうのが人間です。
毎年同じようなことを繰り返していましたが…
ある時、ある社員から
「私たちがやっておきました！」
突然そんな報告が入るように。
「え？誰かから指示されたの？」
「いいえ、気になったのでやっておきました。」
「すごいね！ありがとう！」
「はい。お客様が喜ぶと思って」
この言葉には驚きました。
なにしろ以前は、入社間もないということもありましたが
指示待ちが当たり前で、
言われたこと以上の事をやろうとはせず、
どこまでやるのかの確認も、
指示する方もされる方も気に留めず、
コミュニケーションや意思疎通がうまくいっていませんでした。
だから、
「これをやったらお客様が喜んでくれる」
ことに気付けるようになるとは全く思っていなかったのです。
人の成長って本当に驚くほど一瞬で伸びる瞬間が時々あって、
その瞬間に立ち会えると、見てる方が感動させられます。
「お客様が喜んでくれることを」
と、伝える側が一人でも
「なんでそこまでやらなきゃいけないの？」
「じゃあ、これをやったらお客様は喜んでくれるかな？」
というように、人の数だけ受け取り方があります。
しかもこのように真逆の受け取り方をしてしまうと
例えばお掃除を例に挙げると、
「なんでそこまでやらなきゃいけないの？」
→（まぁ、このくらいやればいいでしょ）
と、自分が手抜きして楽することを優先するでしょうし
「じゃあ、これをやったらお客様は喜んでくれるかな？」
→（すっごくきれいになった。私がお客さんだったら大満足だな！）
と、自分もお客様も満足する視点を大切にします。
言葉通り、実際の仕上がりももちろん雲泥の差。
しかも職場内でこれほどひとりひとりの気持ちが両極端であったりすると
不協和音が生じ、
人間関係がギスギスしたり
不平不満が出やすかったり
いろいろ良くないですよね。
昨年一年間は、社員が増えたこともありいろいろなことが試行錯誤でしたが、
「お客様が喜ぶことを最優先」
これを社員に伝え続けてきた結果がここにきて一気に浸透した手ごたえを感じられた、
そんな瞬間でした。
そうやって率先して動いてくれるものですから、
嬉しくなって
「ありがとう」
を伝える機会が増えたのはもちろん、
お客様からも
「ありがとう」
と直接言ってもらえる機会や、
アンケートに満足いただいた言葉を書いていただけたりするのを目の当たりにしたので
言われた方も嬉しくなって
「やってよかった」
「お客さんはこんなに喜んでくれるんだ」
と、本人も実感するようになったのはもちろんのこと、
自ら率先して動くことをやってこなかった人が、
「自分にはこんな力があるんだ」
ということを知ることで、
自分の成長を自分で嬉しいと感じられるようになり、
もう、やらずにはいられなくなります。
なぜなら、知らない自分を知ることで、
自分自身に可能性を感じられるからです。
そんな姿に、指導する側も刺激を受けて気が引き締まるのです。
3月までは週末のみの営業ですが、
4月からのフル営業に向け、さらに勢いをつけていきます。
身が引き締まる寒さですが、日差しの柔らかさに春の兆しも少しづつ感じられるようになりました。
神聖な空気がより一層透明感が増す1月・2月。
ここでしか味わえない非日常感と、明治温泉のエネルギーを体感しに来ませんか？
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～明治温泉2022年1月～3月宿泊ご予約可能日～
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