2022.07.01 奥蓼科便り

しんどいまま頑張り続けると、突然こんな禁断症状

限界の時こそ自然に究極を求めるのです 限界の時こそ自然に究極を求めるのです

こんにちは。
長野県奥蓼科温泉郷の山の宿明治温泉です。
 
急な梅雨明けからの連日の猛暑。
雨やどんより曇り空の梅雨が長いのも憂鬱になりますが、
ここまで梅雨が短いと、それはそれでつらいですね。
 
ただでさえ熱中症になりやすく、注意が必要なのに
急な気温の変化に体がついていけず、もしかしたら今が一番しんどさを
感じるピークかもしれません。
 
体が暑さになれるまでに2週間はかかるそうです。
汗をかく準備が整っていないうちは、どうしても体の中に熱をためがちに
なってしまうので、より体調不良を起こしやすくなってしまうそう。
 
気温がそれほど高くないうちに、汗ばむくらいの軽い運動がおすすめのようですが
実際のところ、エアコンが手放せない状態で、朝は起きた瞬間から暑く夕方はさらに暑い。
 
汗をかいたらシャワーを浴びたくなりますし、そもそもその時間を確保することが
難しかったりします。
夜寝るのが遅いのに朝早く起きて運動は、もはやそれ自体がストレスに。
 
健康のため、熱中症対策のためにやっていることが、頑張らないとできないことだと
結局続かなくて嫌になってしまうのではないかと思います。
 
なんでもそうですが、頑張らないといけないことはどうしても無理しがちに。
ただでさえ、暑さで体力が奪われているのに、余計なエネルギー消費してしまったら
どうしても消耗し続けることになります。
 
この、「気付かぬうちに消耗している」状態、自覚がないだけに
突然自分でも信じられないような状態になることが…。
 
最近、お客様が明治温泉にお越しいただく理由に少し変化が見られるようになりました。
そしてその理由とともにお客様の年代にも変化が見られるように。
 
以前は、人里離れた静かな場所で過ごしたいシニア世代が圧倒的に多かったのですが、
昨年から、日常のストレスからの解放、癒しを求める現役世代がぐっと増えてきました。
 
明治温泉では、ご宿泊やデイユースのお客様にアンケートのご記入をご協力
いただいておりますが、
 
「突然思い立って来ました」
「なぜか体がここの温泉を欲していましたので」
「癒しを求めて来ました」
「湯湯治目的で来ました」
など、
 
とにかくなんとかしたくてお越しいただいているのかなと思うくらい
「急に(明治温泉に)行きたくなった」
というお客様が増えています。
 
つまり、それだけ日常を、しんどさを感じながらも頑張っているけど
突然限界を感じて、思い立ってご予約いただいているという様子が伝わり、
ありがたさを感じつつ、少々心配になっています。
 
突然限界を感じる、という状態は、おそらくすでに限界値は超えているのに
無理してそのまま頑張ってしまっている結果かと思われます。
 
そしてそのくらいの状態にまでなると、人は不思議と大自然を求めます。
 
元々自然と共存してきたのですから、それが人間にとっても一番自然な状態で
いられる場所だからでしょう。
 
人が創り出すリラクゼーションも、もちろん癒されますが、
呼吸するのと同じくらいのレベルまで自然体になれるのは、
大自然の中に身を置くことにはかないません。
 
そして奥蓼科は太古からの自然が現存する場所なので、
一度訪れた人が、ご自身の限界を感じたときに思い出される、忘れられない
場所になっているのかもしれません。
 
明治温泉までの一本道、湯みち街道を標高1500mの当館までの道のりの間に
みるみるうちに気温は下がり、約6℃も低いことは、夏ではよくあります。
 
そんな空気感の違いをご体感いただきながら、湯みち観音様が見守る道を
お車で15分ほど上ってくると、右手には鏡のように美しい御射鹿池(みしゃかいけ)、
目に入った瞬間、その美しさに心を打たれ、やはり記憶に刻まれる神秘の光景。
 
山あいの秘境の一軒宿、明治温泉に到着時、お車から降りた瞬間
聞こえるのは、小鳥のさえずりと、おしどり隠しの滝のザーザーという
水の音。
 
「何十年経っても忘れられない」というお客様が
「久しぶりに来たよ」とお声がけいただくと、本当に嬉しくなります。
 
多くのお客様の目的は、やはり130年以上の歴史ある
「明らかに治る」が命名由来になっている明治温泉の希少な鉄炭酸泉。
 
源泉が約24℃の冷泉ということもあり、この猛暑には
プールより、海より、さっぱり気持ちよく入れ、
 
約41℃の内湯、約36℃の滝見展望風呂と交互に入ることにより
適度に汗をかきながら、普段エアコンで冷えがちな体の芯から温まる
 
まさに体の調子を整える温泉としてご実感いただいているお客様が急増中。
 
特別なサービスはありませんし、トイレ・洗面台は共用ですが、
日常で限界を感じている状態では、まったく問題とは思われず、
むしろ何もないからこそ他では得られないレベルの癒しをご体感
いただいているのかもしれません。
 
山宿らしく、しかしある意味山宿らしからぬお食事も癒し要因のひとつ。
丁寧にとったおだしをベースに、旬の食材を使用した和食。
 
メインのヒメマスの甘露煮は、川を昇る姿を再現するように串刺しにし、
オーブンでじっくり焼き上げた後、特製たれでじっくり2日間煮込んで
柔らかいので、頭から尾までまるごと食べられる大人気の一品です。
 
ほどよい量で、脂質・油分が少ないので、バランスよく、最後まで美味しく
お召し上がりいただけ、おかげさまで廃棄がほとんどないことは
本当にありがたいと感じます。
 
もはや現代病ともいえるストレスからくる様々な体の不調は、
いくら気を付けていても、この猛暑の影響など、ご自身では
どうしようもできないこともあります。
 
「しんどい」と感じたら放置せず、ぜひ定期的に癒しを、
自分自身へのご褒美を。
 
限界を超えていることにも気付かないでいると、突然
「もう無理…」
と、現実逃避したくなるような衝動に駆られてしまいますから。
 
もしそこまでの状態を感じたら、ぜひ一泊ではなく二泊~三泊をおすすめします。
 
 
ご宿泊のご予約はこちらから

 
ゆっくり養生したら、しっかり充電されますから。
 
スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

ご宿泊に関しましてのお断り

トイレ・お風呂

お部屋にトイレ・お風呂はございません。
共同のトイレと温泉をご利用ください。

17時までの
チェックイン!

明治温泉は早めのチェックインをお勧めしています。明るい時間に来られますと渓谷の散策が楽しめたりチェックイン前に温泉へ入浴が出来たり、仕上がり次第でお部屋にもお入りいただけます。

エレベーター

エレベーターはございません、ご容赦ください。