お母さんが本当に嬉しいこと、実はこれなんです
「ねぇ、もうじき母の日だけど、今年はどうする?」
「んー?、あぁ、忘れてた。なんか毎年、せっかくプレゼントしても
あまり喜ばれないんだよなー」
「うん、私もそれ気になってた。お母さん、ほしいもの、特になさそうだよね」
「嬉しそうなら花でもいいんだけど。いつも微妙な顔するんだよな」
「ねぇ、思ったんだけど、本当に喜んでくれることって、プレゼントじゃないのかも」
「プレゼントじゃなきゃ、なに?」
「お母さんって、毎日家事してるじゃない?主婦はみんなそうだけど。家事から一日も解放される日がないんじゃないかと思って」
「あー、確かに?お正月だって、お雑煮作ったり、なんだかんだで動いてるもんな。」
「そうなのよ。おせち作っておいても、結局他のものは作るし、洗濯とか家事は結局やらないといけないじゃない?だから今年の母の日は、家事から解放してあげる日にしたらどうかな?」
「なるほどねー、とすると、どこかに連れていく?」
「うん、母の日と父の日かねて一緒に旅行がいいんじゃないかなと思ったの。
最近、モノより体験の方が喜ばれる傾向みたいだし。
それにね、いつも顔を合わせても意外とゆっくり話せてないなーって思ったの」
「俺も、いままでなんだかんだで、一回もどこかに連れて行ってあげたことないな。
小さい頃は親父の運転でいろんなところに連れてってもらってたけど」
「それでね、お母さんが嫌じゃなかったら、帰ってきてからの洗濯や片付けまでを
やってあげようと思ってるんだけど、どうかな。
結構、そこがめんどくさくて出かけなくなったとか、あるのかもと思って。」
「確かに、着替えとか、すごい量になるもんな。うん、よし。提案してみるか。」
「私たちの休みと、お父さんとお母さんの都合が合えばいいもんね。
ふたりとも、喜んでくれるといいな」
モノより思い出。
その当時の写真を見た時に、当時の楽しくて嬉しかったことがフラッシュバック、
そんな経験、きっとだれにでもあるのではないでしょうか。
改めまして、こんにちは。
長野県奥蓼科温泉郷の山の宿明治温泉です。
さて、もうすぐ母の日ですね。
明治温泉は130年以上の歴史があることもあり、
当館を3世代でご利用いただいたり、
もしくは親御様がたびたび明治温泉を利用していたようだから兄弟で集まってみた、
というお客様が珍しくありません。
あるお客様にお聞きしたところ、
「昔の写真が出てきて、これはどこの写真だったか母に聞いたら明治温泉で。
すごく懐かしがってたので、元気なうちにもう一度連れてきてあげたいと思って。」
とお話くださいました。
母の日や父の日は、日ごろの感謝を伝える日とされていますが、
世の風潮に倣うのであれば、
「言葉だけではなくなにかプレゼントを一緒に」
となると思います。
贈る側としたら、当然ですがやはり喜んでほしいと思いますよね。
(だからこそ、何をあげたらいいのか悩んでしまうと思うのですが)
ですが、
せっかく贈ったときに、
口では
「ありがとう」
と言っていても、なんとなく本心から嬉しそうじゃないなと伝わると
ちょっとがっかりした気持ちになってしまうもの。
もうそれで、次の年からなにもしなくなる、という人は
もしかしたら少なくないのかもしれませんね。
特に子育てを終えられた世代の親御様は、欲しいものはある程度
揃っている可能性が高いので
「何がほしい?」
と聞いても、はっきり返事が出にくいのではないでしょうか。
どちらかというと
「ゆっくり話ができればそれでいいのよ」
と思われているかもしれません。
親としても、子供にわざわざ
「ただゆっくり話したい」
と言うのは照れ臭いですからね。
一緒に、食事をしながら、親子だからこその思い出話に花を咲かせることで
当時のことが思い出され、懐かしくなります。
出来事だったり、
感情だったり、
それをきっかけに
本当は言いたかったけど言えなかったこと、
当時は言えなかったけど、今なら言えること、
そんな、少し深い話がお互いにできると、
それもひとつの忘れられない思い出として積み重なっていきますね。
ご両親、もしくはお子様のご自宅でご飯を作ってあげながらでも、
もちろんいいと思いますが、
後片付けまでのすべてをお子様たちに任せるというのはなかなかできないのが
親です。
「今日は本当にありがとう。あとは、私がやるからいいわよ」
と立ち上がろうするお母さまの姿、目にされていませんか?
今日という日を特別なプレゼントに、
とお考えであれば、やはり日常とは離れた場所をおすすめいたします。
モダンで今風の素敵なホテルへご招待、もいいと思いますが
昔を思い出す、という点では
懐かしい雰囲気で、静かで落ち着く空間はいかがでしょう。
明治温泉は、
エレベーターはございませんし、
トイレ、洗面台は共同という施設ではございますが、
「初めてなのになんでこんなに懐かしく感じるの?」
と不思議に思われることで定評があります。
標高1500mの山あいのにある秘湯の一軒宿で
建物のすぐ眼下が、おしどり隠しの滝なので
聞こえるのはザーザー流れる水の音と鳥のさえずり。
余分なものが一切ないからこそ、堪能できる贅沢な空間。
それは、提供しているお料理にも温泉にもこだわっており、
素材そのものを存分に味わっていただけるように工夫をしております。
母の日はもうすぐですが、冒頭のご夫婦のように
母の日と父の日をかねて、共に過ごす家族時間はいかがでしょうか。
子育てを終えられてからは特に、ご夫婦で遠出はしなくなった親御様、
意外と多いのではないでしょうか。
昔は、子供たちを連れていってあげる立場、
今は子供たちに連れて行ってもらう立場、
そこで楽しそうに笑ってくれたら、嬉しいですね。
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どうぞ素敵な家族の時間を。
スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております。